Category Archives: 音楽

本名徹次さんとベトナム国立交響楽団

 

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録画しておいた「ザ・ノンフィクション 『恋するバイオリン~素顔のベトナム国立交響楽団~』(フジテレビ 2013/11/24放送)を観ました。

本名徹次さんは、私が39年の生涯で最もお世話になった方です。そんな大恩人ではありますが、いつも最大限の尊敬と親しみをこめて「てっちぃ」と呼ばせていただいていますので本記事でも「てっちぃ」と書かせていただきます。m(_ _)m

私が中学生の頃から指揮者の井上道義先生に憧れていたことは以前にもここに書きましたが、てっちぃは道義先生の一番弟子でいらっしゃいます。大学3年生の時、道義先生のご紹介で初めててっちぃとお会いしたときの衝撃と感動は今も忘れることができません。私はそれまでの人生で、てっちぃほどまわりの人を幸せな気持ちにさせられる人に会ったことがありませんでした。

その時の感動をどうしてもお伝えしたくてご自宅に宛てて手紙を書いたところ、しばらくしててっちぃご自身から
「クリスマスパーティーに来ませんか?」
という嬉しいお誘いのお電話がありました!私としては、会って間もない自分のような者を招いて下さるのだから、きっとたくさんの方が集まるパーティーだろうと思っていたのですが、伺ってみるとなんとゲストは2人!
((((;゚Д゚))))
私は大いに緊張しました。そしてまた感動しました。

それからというもの、私は学業そっちのけ(?)で、てっちぃに付いてまわり、全国各地の様々なコンサートのリハーサルと本番にお邪魔しました。基本的に弟子をお取りにならないてっちぃは私のことも「友達だよ」と言って下さっていましたが、私の方は弟子あるいは付き人のような気持ちでずっと側に居させていただきました。

私の学友以外の人脈のほとんどはてっちぃに作って頂いたものです。
てっちぃは人を集めてワイワイやるのが大好きでいらっしゃいますが、いつも最高のタイミングで最高の出会いの場を作って下さいますので、てっちぃを通じて知り合いになった方とはとても深い繋がりになります。

そして、音楽家としてのてっちぃマエストロはいわゆる天才です。ボキャブラリーが貧困でごめなさいm(_ _)m。でも他の言葉では形容し難いものがあります。ご本人はその天才性にお気づきでない(?)のかいつも謙遜していらっしゃいますが、てっちぃのようにどんな時も自然な音楽をつくれる音楽家は本当に稀有な存在だと思います。

 

ベトナム国立交響楽団

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KAJIMOTO ©KOJIMA Ryusei ]

そんなてっちぃがベトナム国立交響楽団を初めて指揮されたのは2000年。翌2001年にはミュージック・アドヴァイザーに就かれ(現在は音楽監督・首席指揮者)、以来このオーケストラのためにそれはそれは大変な力を注いでこられました。昨年(2012年)はその長年の功績に対してベトナム政府より文化功労賞を授与されましたが、私からすれば受賞は遅すぎたくらいです。

それほどこのオーケストラに対しててっちぃが注いでこられたエネルギーは破格です。番組でも
「(このオーケストラとの関係は)運命だと思います
と仰っていましたが、確かにそう思っていらっしゃるのでなければあれほどの愛情は注げないと思います。もちろんその成果もめざましく、これまでに「千人の交響曲(第8番)」ベトナム初演を含むマーラー・チクルスやベートーヴェン・チクルスを完遂、日本、アメリカ、中国などでの海外ツアーも実現されました。

私自身もアシスタントとして何度もハノイに呼んでいただき、2007年にはオールバッハプログラムで指揮台にも立たせていただきました。下の画像は当時のチラシと終演後の写真です。

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てっちぃに呼んでいただくまでベトナムという国には行ったことがありませんでしたが、とにかく人が温かいのとご飯が美味しいことに私はすっかり魅了されました。そして、ハノイに流れるゆったりとした時間に身を委ねていると、きっと日本もかつてはこうだったんだろうなあという何とも言えない郷愁と、自分がアジアの一員であることの喜びを感じたものです。

番組に登場した今井信子さんのような超一流の演奏家がハノイに何度も足を運ぶのは、もちろんてっちぃのお人柄と熱意に打たれてのことだとは思いますが、ハノイの人と街の魅力にも背中を押されているに違いありません。

番組の最後に出てきた日本ツアーの初日、みなとみらいホールでの本番は私も客席で聴かせていただきました。かねてよりてっちぃが今回のツアーを「夢なんだよね」と仰っていただけに、胸が熱くなりました(下の写真は終演後の楽屋で撮っていただいたものです)。

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最近はてっちぃにお目にかかれる機会がめっきり少なくなってしまいましたが、いつも「足を向けては眠れない」、そんな気分でいます。

てっちぃマエストロとベトナム国立響の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
あー、またハノイに行きたいなあ(*´∀`*)。

井上道義先生&サンクトペテルブルグ交響楽団

 

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昨日(2013年4月21日)は、横浜みなとみらいホールで行われた「井上道義指揮サンクトペテルブルグ交響楽団」の演奏会に行って来ました。プログラムは

チャイコフスキー: 幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ストラヴィンスキー: バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
***
ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番 ニ短調 作品47
《アンコール》
チャイコフスキー:バレエ組曲「白鳥の湖」~情景
ショスタコービッチ:バレエ組曲「ボルト」~荷馬車引きの踊り
プロコフィエフ:バレエ組曲「シンデレラ」~愛をこめて(アモローソ)
チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」
~トレパーク

でした。

いやあ~、本当~~~に素晴らしい演奏会でした!!

今回の道義先生とサンクトペテルブルグ交響楽団による全国ツアーは8日間で7公演という強行スケジュール。しかも昨日はその最終日ということで、道義先生もオーケストラも疲労はピークだったと思います。

実際、前半の「ロメオとジュリエット」と「火の鳥」は道義先生のタクト(あ、でも昨日の先生は指揮棒を持たれませんでした)がエネルギーを帯びてくると、それに呼応してオーケストラもエネルギーを発散させるという感じで、随所に(おそらく)このオーケストラらしい独特で壮麗な響きを聴かせてくれたものの、今から思えばウォーミングアップ的だったかもしれません。いえ、後半を聴かなかれば前半の演奏も十分「お腹いっぱい」になる名演だったのですが、それが「ウォーミングアップ」に感じるくらい、後半(特に2楽章以降)が凄まじかったのです!!

3/4拍子でスケルツォの2楽章はどこまでも舞踊的。長身で手脚の長い道義先生の踊るような指揮に呼応してオーケストラのリズムは沸き立ち、ノリは最高。楽章後に拍手を我慢するのが大変でした(∩_∩;)

3楽章は一転して、哀愁に満ちた悲痛な音楽。身じろぎ一つできないような緊張感がホール中を満たします。私は今まで聞いたすべての演奏の中で最も美しいピアニッシモを聴きました。そのあまりに静謐な響きに「無音より静か」とさえ感じました。ファーストヴァイオリンだけでなく、セカンドヴァイオリンまでもが高音であれだけ均整の取れた美しい響きを出せるのは、海外オケにもかかわらず日本人エキストラが一人もいなかったからかもしれません。本当に美しかったです。

そして4楽章!!想像していたよりも落ち着いたテンポで始まりましたが、道義先生の棒にドライブされてどんどんテンポアップするオーケストラはある種異様なテンションにまで上り詰めていきます。やがて迎えるクライマックス。今度は今まで聞いたすべての演奏の中で最も激烈なフォルテシモを聴きました。ホール全体が揺れ、自分の体が宙に浮いたかのような錯覚を覚える"驚音"を聴いたあとは心臓のバクバクがなかなかおさまりませんでした。なんて凄い音なんだ!!!!!

この世紀の名演が終演すると、日曜日の昼間だというのに聴衆は熱狂し、ブラボーが飛び交い、スタンディングオベーションも出ました(私も立ちました)。道義先生のトーク付きで大盛り上がりのアンコール(4曲も!)が終わった後、オーケストラが袖に下がってからも拍手が鳴り止まなったほどです。一緒に行った妻も客席でハンカチがぐしょぐしょになるほど泣いてました。

アンコール3曲目の「愛をこめて(アモローソ)」の前に、道義先生は「私たちのために演奏させてください」と仰りました。私にはその意味がよく分かりました。なぜなら演奏会全体を通してオーケストラがマエストロの棒を100%受け止めて、体現しようとしていたからです。プロのオーケストラの多くは結構頑固に「自分たちのやり方」があって、なかなかこうはなりません。オーケストラが心からマエストロを信頼し、またマエストロもオーケストラを信頼している時にだけ起きることです。道義先生はこのオーケストラの音楽監督ではありませんが、今回のツアーは蜜月の時間だったと思います。

とにかく昨日の演奏会は一生忘れない演奏会になりました。

終演後、マエストロとツーショットを撮っていただきましたのですが、ご本人の許可を頂いていないので、ホールに掲出されていたポスターと撮った写真を。

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追記(2013/05/04):
マエストロご本人から許可を頂いたので、終演後の2ショットを掲載。
↓ちょっと緊張気味です…(∩_∩;)

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井上道義先生

a62c3318822682b1174acf86039f3589 井上道義(from kajimotomusic.com)

井上道義先生と私との出会いは約25年前のことです。

私は祖父も叔父も音楽家(ピアニスト)だったので、小さい時からピアノを習っていました。でも、小学校も高学年になってくるとピアノよりも野球や外遊びの方がしたくて、毎日ピアノを練習するのが苦痛でした。正直辞めたいと思っていました。そんな時、1985年にNHKで放映された「第12回ショパンコンクール」のドキュメンタリーを観たのです。後に「ブーニン現象」とまで呼ばれた大ブームを引き起こしたこの番組で、優勝したスタニスラフ・ブーニンが演奏する「子猫のワルツ」(当時の映像はコチラ→YouTube)に私は電気が走るような衝撃を受けました。ちょうど同じ曲を練習していたから「違い」がより分かったのかも知れません。その瞬間、義務のように感じていた音楽が、人を熱狂させる魔法の力を持っていることを知りました。

中学に入ると私はお小遣いを貯めては演奏会に通うようになりました。最初はピアノのリサイタルがほとんどで、オーケストラの演奏会に行くのはピアノコンチェルト(大抵前半に演奏されます)がお目当てでした。でも、そのうちに後半のオーケストラ曲に目が行くようになって、そうなると同じ曲が指揮者によって、大きく違うことに気づきはじめました。そんな中でも特に私が惹かれたのが井上道義先生でした。他の指揮者には似ても似つかにない独特の指揮ぶりから引き出される熱い音楽とそのサービス精神の虜になりました。私は道義先生の追っかけのようになり、お小遣いの許す限り先生の演奏会に通ったものです。

やがて私は「どうしても会いたい!」という気持ちを抑えられなくなりました(笑)。ツテのツテを追っかけて、なんとか繋がりが持てないかと探しに探したところ、私の母(関西出身)の大阪の友人がやっている料理教室の生徒さんの中に、道義先生の奥様の従兄弟の方がいるとわかりました。図にすると…

道義先生との相関図

 

とこうなります。遠いですね~。はっきり言って、無関係です。でも、私はこのツテを頼りました。そして中学2年生の時についにお会いすることができたのです!あの時は嬉しかったなあ。

その後は演奏会に伺えば楽屋でご挨拶させていただけるようになりましたし、ご夫婦で結婚式にも来ていただきました(恐れ多いことです…)。また先生の愛弟子で私が本当~にお世話になった指揮者の本名徹次さんもご紹介いただきました。

無鉄砲で厚顔無恥だった中学時代の私。でも、あの時の行動力と意志の強さは褒めてあげたい気がします(笑)。

追記(2013/05/04):
こちらもマエストロご本人から許可を頂いたので、四半世紀前の2ショットをご紹介。
↓若い!

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道義先生の演奏会は今後も続々予定されています。
まだ「道義体験」をしていない方は是非どうぞ!!

井上道義オフィシャルサイト – Michiyoshi Inoue Official Site | SCHEDULE 一覧

永野裕之/指揮者プロフィール

 

指揮者プロフィールup

東京大学理学部地球惑星物理学科卒業。同大学院宇宙科学研究所中退後、2002年野村国際文化財団奨学金にてウィーン国立音大へ留学。指揮を故遠藤雅古、湯浅勇治、高階正光、E.アッチェル、ピアノを久保田彰子、ヴァイオリンを鈴木邦夫の各氏に師事。

これまで、バーンスタイン「キャンディード」、フンパーディング「ヘンゼルとグレーテル」、プッチーニ「蝶々夫人」(以上指揮:佐渡裕)、シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」、高木東六「春香」、マデルナ「サテュリコン」(以上指揮:本名徹次)、オッフェンバック「天国と地獄」(指揮:阪哲朗)、チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」(指揮:アレクサンドル・アシニモフ)他、東京二期会、東京室内歌劇場、兵庫県立芸術文化センターなどで、多くのオペラ公演、舞台公演に副指揮者として参加。2006年には副指揮を務めた二期会公演モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」(演出:宮本亜門、指揮:パスカル・ヴェロ)が文化庁芸術祭大賞を受賞。

帝国劇場公演「イーストウィックの魔女たち」全40公演指揮(2003年)、ベトナム国立交響楽団デビュー(2007年)、ホテルオークラ第九合唱指揮(2008年)、24時間テレビで「嵐」の松本潤氏に指揮指導(2012年)など。また、アマチュアオケとの演奏会も多く、特に福島県いわき市のいわき交響楽団には度々客演している。2012年には震災後初の同団定期演奏会も指揮した。

東大歌劇団総監督、フライングマウスオペラ音楽監督、芥川也寸志メモリアル・オーケストラニッポニカ副指揮者、神奈川フィル合唱団副指揮者などを歴任。
元東邦音楽大学講師(指揮法・オーケストラ指導)。

《関連link》
東京大学歌劇団
The Flying Mouse Opera – フライングマウスオペラ
オーケストラ・ニッポニカ (Orchestra Nipponica)
いわき交響楽団

 

これまでアシスタントを務めた主な指揮者

HONNA_Tetsuji_(c)_FUKUI_Takaya_for_TMSO_500-thumb本名徹次

ph_sado佐渡裕

DSC_17952b阪哲朗

ORG_20130222001302パスカル・ヴェロ

アレクサンドル・アシニモフ

 

ギャラリー

クリックで拡大します。

【いわき交響楽団 第27回定期演奏会より】

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【本名徹次さんの演奏会で】

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本名徹次さんとベトナム国立交響楽団

 

【24時間テレビの楽屋にて】

佐渡さんとの2ショット(120826)

 

【井上道義先生の演奏会で】

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井上道義先生&サンクトペテルブルグ交響楽団

 

レパートリー

《オペラ》
J.シュトラウス/こうもり
ヴェルディ/椿姫
カールマン/チャールダッシュの女王
シェーンベルク/月に憑かれたピエロ
ストラヴィンスキー/兵士の物語
高木東六/春香
チャイコフスキー/エフゲニー・オネーギン
ビゼー/カルメン
プッチーニ/ボエーム
プッチーニ/つばめ
プッチーニ/ジャンニ・スキッキ
プッチーニ/蝶々夫人
フンパーディング/ヘンゼルとグレーテル
マデルナ/サテュリコン
モーツァルト/フィガロの結婚
モーツァルト/コジ・ファン・トゥッテ
モーツァルト/魔笛
レハール/メリーウィドウ

 

《ミュージカル》
ダナ・P・ロウ/イーストウィックの魔女たち
バーンスタイン/キャンディード

 

《管弦楽曲》
J.シュトラウス/ワルツ「酒・女・歌」
J.シュトラウス/ワルツ「春の歌」
J.シュトラウス/ポルカ「歌い手の喜び」
J.シュトラウス/ポルカ「雷鳴と電光」
J.シュトラウス(父)/ラデツキー行進曲
R.コルサコフ/シェーラザード
V.ダンディ/フランス山人の歌による交響曲
エルガー/「威風堂々」第1番
ガーシュイン/パリのアメリカ人
ガーシュイン/ラプソディー・イン・ブルー
シェーンベルク/浄夜
シベリウス/フィンランディア
シューベルト/交響曲第1番
シューベルト/交響曲第2番
シューベルト/交響曲第3番
シューベルト/交響曲第4番
シューベルト/交響曲第5番
シューベルト/交響曲第6番
シューベルト/交響曲第7番
シューベルト/交響曲第8番「未完成」
シューベルト/交響曲第9番「グレイト」
シューベルト/ロザムンデ組曲
シューマン/交響曲第1番
シューマン/交響曲第2番
シューマン/交響曲第3番「ライン」
シューマン/交響曲第4番
シューマン/チェロ協奏曲
ストラヴィンスキー/春の祭典
ストラヴィンスキー/火の鳥
ストラヴィンスキー/ペトルーシュカ
ストラヴィンスキー/プルチネッラ
チャイコフスキー/交響曲第5番
チャイコフスキー/交響曲第6番
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番
ドヴォルザーク/交響曲第8番
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲
ドビッシー/「海」
ハイドン/交響曲第21番
ハイドン/交響曲第45番「告別」
ハイドン/交響曲第88番
ハイドン/交響曲第91番
ハイドン/交響曲第92番「オックスフォード」
ハイドン/交響曲第93番
ハイドン/交響曲第94番「驚愕」
ハイドン/交響曲第95番
ハイドン/交響曲第97番
ハイドン/交響曲99番
ハイドン/交響曲第100番「軍隊」
ハイドン/交響曲第第101番「時計」
ハイドン/交響曲第102番
ハイドン/交響曲第104番「ロンドン」
ハイドン/オラトリオ「天地創造」
バッハ/管弦楽組曲第1番
バッハ/管弦楽組曲第3番
バッハ/ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
プーランク/ピアノと18の楽器のための協奏曲「オーバード」
ブラームス/交響曲第1番
ブラームス/交響曲第2番
ブラームス/交響曲第3番
ブラームス/交響曲第4番
ブルックナー/交響曲第5番
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン/交響曲第1番
ベートーヴェン/交響曲第2番
ベートーヴェン/交響曲第3番
ベートーヴェン/交響曲第4番
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン/交響曲第6番
ベートーヴェン/交響曲第7番
ベートーヴェン/交響曲第8番
ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱付き」
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番
ベートーヴェン/「レオノーレ」序曲第2番
ベートーヴェン/「レオノーレ」序曲第3番
ベートーヴェン/エグモント序曲
ホルスト/組曲「惑星」
マーラー/交響曲第1番「巨人」
マーラー/交響曲第10番「アダージェット」
マスカーニ/「カバレリア・ルスティカーナ」間奏曲
メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
メンデルスゾーン/交響曲第4番「イタリア」
メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」組曲
メンデルスゾーン/ヴァイオrン協奏曲
モーツァルト/交響曲第25番
モーツァルト/交響曲第29番
モーツァルト/交響曲第35番「ハフナー」
モーツァルト/交響曲第36番「リンツ」
モーツァルト/交響曲第38番「プラハ」
モーツァルト/交響曲第39番
モーツァルト/交響曲第40番
モーツァルト/交響曲第41番「ジュピター」
モーツァルト/ホルン協奏曲第3番
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3番
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」
モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための協奏曲
モーツァルト/ピアノ協奏曲第9番
モーツァルト/ピアノ協奏曲第14番
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番
モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク
モーツァルト/ディベルティメント第17番
山田和男/交響的「木曾」
ラフマニノフ/交響曲第2番
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
ワーグナー/「マイスタージンガー」前奏曲
ワーグナー/「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
伊藤昇/「二つの叙情曲」Ⅰ.黄昏の単調 Ⅱ.陰影
伊藤昇/「マドロスの悲哀への感覚」
伊藤昇/古きアイヌの歌の断片
伊福部昭/SF交響ファンタジー
伊福部昭/絃楽オーケストラのための「日本組曲」
伊福部昭/ラウダ・コンチェルタータ
芥川也寸志/絃楽のための三楽章 – トリプティーク
間宮芳生/交響曲
宮原禎次/交響曲第4番
橋本國彦/感傷的諧謔
橋本國彦/「笛吹き女」
今井重幸/「陪臚 BAIRO」
今井重幸/.「映画的交響組曲」第一番
紙恭輔/木琴と管絃楽のための協奏曲
篠原眞/ロンド
朱践耳/小交響曲
諸井三郎/ソプラノのための二つの歌曲
諸井三郎/交響曲 ハ短調
松村禎三/「ゲッセマネの夜に」より
信時潔/交声曲「海道東征」
深井史郎/架空のバレエのための三楽章
深井史郎/「パロディ的な四楽章」
深井史郎/「十三人の奏者のためのディヴェルティスマン」~宮沢賢治の童話による~
深井史郎/「平和への祈り」
深井史郎/交響的映像「ジャワの唄声」
深井史郎/組曲 大陸の歌
菅原明朗/交響楽 ホ調
菅原明朗/ファンタジア
石井眞木/扇の舞
石井眞木/アフロ・コンチェルト
早坂文雄/管絃樂曲「讃頌祝典之樂」
早坂文雄/映画「羅生門」より
早坂文雄/七人の侍ファンタジー
早坂文雄/ピアノ協奏曲第1番
早坂文雄/「二つの讃歌への前奏曲」
早坂文雄/「左方の舞と右方の舞」
大澤寿人/交響曲第2番
大澤寿人/「”さくら”の声」
大澤寿人/ピアノ協奏曲第2番
大澤壽人/ピアノ協奏曲第3番
池野成/ダンス・コンセルタンテ
藤田崇文/「妖怪大戦争」
入野義朗/小管弦楽のためのシンフォニエッタ
馬思聡/ヴァイオリン協奏曲ヘ長調
林光/交響曲ト調
和田薫/オーケストラのための民舞組曲

いわき交響楽団第28回定期演奏会、終演しました!

 

一昨日(10/14)、いわき交響楽団さん(いわ響さん)との定期演奏会が無事終わりました。(下の画像は演奏会当日の朝のホール前。清々しい朝でした♪)

今回はいわ響さんにとって、震災後初の定期演奏会でした。

震災や原発の影響を受けて、いわ響の団員さんは一時散り散りになり、人数も減少しました。また練習場や本番のホールとして使用していたアリオス(いわき芸術文化交流館)も避難所→復旧工事で休館状態…。なんとか稽古を再開しようとするも余震で中止せざるを得ないこともあったそうです。活動再開に向けては、まさに八方塞がりの状態だったことでしょう。でもそんな状況にあってもいわ響の皆さんはあきらめませんでした。「音楽をしたい」という熱い思いを胸にできることから一歩ずつ前に進まれて、ついに2年ぶりの定期演奏会を開催するまでに「復興」されたのです。

今回演奏した曲目は以下の通り。

フンパーディング:ヘンゼルとグレーテル序曲

ショパン:ピアノ協奏曲第2番

ブラームス:交響曲第1番

《アンコール》

マスカーニ:カバレリア・ルスティカーナ間奏曲

ビゼー:ファランドール(アルルの女第2組曲より)

フンパーディング:ヘンゼルとグレーテル序曲

この曲は佐渡裕さんのアシスタントとして兵庫県立芸術文化センターの公演で何度も経験しているため、私自身も体の芯に音楽が入っていて大好きな曲です。それだけに思い入れも強いのですが、本番では振っていてぞくぞくする様な響きがたくさん聞こえてきました。そういう時は指揮者をやっていて一番幸せを感じる瞬間です♪

ショパン:ピアノ協奏曲第2番


この曲は番号は出版の関係で「2番」ですが、実際には1番より先に作曲されていて、ショパンが19~20歳の時に作曲した初のピアノ協奏曲です。2楽章は当時ショパンが思いを寄せていた恋人へのラブレターだったと言われています。
ソリストの鈴木香保理さんは、いわきでご活躍の若きピアニストです。鈴木さんはとても真摯に曲と向きあわれていましたし、オーケストラとアンサンブルをするということに関してもとても意識を高くもっていらっしゃったので、指揮者としては大変有難いソリストさんでした(∩_∩)。
ただ反面、稽古の時は「ソリストに気を遣わせすぎなのではないか」と少し心配もしていたのですが、本番ではやはり音楽家としての魂がうずいたのでしょう(笑)、とてもロマンチックな表現を随所に披露してくれました。オーケストラも私もその音楽に聞き惚れ、結果として室内楽的な協奏曲になったことは、若きショパンの詩情を伝えるにはとても良かったのではないかと(手前味噌ですが)思います(^_-)-☆

ブラームス:交響曲第1番

今回の演奏会の選曲にあたり、この曲は団員の皆様からのご要望で決まりました。「苦悩から歓喜に至る曲想が今の私たちにふさわしい」というのがその選考理由でした。もちろん私も強く共感しました。ただし…曲は難しいです(^_^;)。

技術もさることながら、ブラームスが構想から完成まで実に21年という歳月をかけただけのことはあって、音楽的な内容はまさにてんこ盛りです。一瞬足りとも「流して」演奏できるところはありません。
この曲は他のオーケストラとも演奏会を行ったことがありますが、今でも譜面をめくる度に新しい発見があり、直前まで表現を悩んだ所は1箇所や2箇所ではありませんでした。そういう意味では一貫した稽古にならなかったことを心苦しく思っています。でも、いわ響の皆さんはそんな私の棒にしっかりついて来てくれました。

本番での皆さんの集中力はすさまじいものがあったと思います。合わせることが難しい懸案の箇所(←随所にありました!)もほぼすべてクリアできましたし、4楽章のコーダ直前のストリンジェンド(だんだん速くするところ)もオーケストラ全員で気持ちを一つにして、乗り切りました!そして迎えた歓喜のコラール!!万感の思いをこめて振り下ろした瞬間に、復旧したアリオス大ホールに響き渡ったあの響きを私は一生忘れないと思います。

アンコール

アンコール1曲目はカバレリア・ルスティカーナ間奏曲。オペラの本編では教会のシーンの後に演奏されるこの曲は祈りの音楽で始まります。私は指揮台の上にいても自分が指揮をしている感覚はまるでありませんでした。オーケストラから自然と出てくる豊かな音楽にただただ身を任せていた感じです。素晴らしい演奏だったと思います。

アンコール2曲目はおなじみのファランドール。これはもう勢い(笑)!後半テンポアップする私の無茶な棒のせいで、アンサンブルとしてはやや難ありになってしまったかもしれませんが(すいません)、お客様には楽しんでいただけたと思います!

会場のお客様からブラボーの掛け声を頂戴しながら、指揮台の上からオーケストラの皆様を見ると目にはうっすらと光るものが…。私もこみあげるものがありました。

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メンバーが足りないところはたくさんの賛助の方々にお手伝いして頂いたので、全員が揃うのは本番前日、というアマオケとしてはなかなか厳しい状況でもありました。でも賛助の皆さんも、いわ響の皆さんの熱い思いを意気に感じてやはり特別な思いで臨んでくれたのでしょう、本番では得も言われぬ一体感が生まれたように思います。

やっぱり音楽って素晴らしいと、帰りの車を運転しながらつくづく思いました。人は音楽がなくても生きていくことはできます。しかし、今回のような未曾有の大災害では、音楽にしか癒やせない心や時間というものもあったのではないでしょうか。絶望や不安の中にある人々にとって、音楽に共鳴する心はひと筋の光明になり得るということを、より信じるようになりました。良い音楽を届けたい、という想いは最初に音楽家を志した時から変わることはありませんが、音楽が勇気や元気に繋がることを願う気持は震災後により強くなったような気がします。

今回の演奏会はいわ響さん

【演奏会のご案内】第28回いわき交響楽団定期演奏会(10月14日)

 

以前にも告知させていただきましたが(⇒過去記事)しましたが、いわき交響楽団の定期演奏会がいよいよ今週末(10/14)に迫って参りましたので再度ご案内させて下さい。

いわき交響楽団 第28回定期演奏会

日程

2012年10月14日(日)14:00開演(13:30開場)

曲目

フンパーディング:ヘンゼルとグレーテル序曲

ショパン:ピアノ協奏曲第2番

ブラームス:交響曲第1番

演奏

いわき交響楽団

ピアノ独奏:鈴木香保理

指揮:永野裕之

料金

一般:¥800(当日券¥1000)

学生:¥400(当日券¥500)

※小さいお子様も保護者の方とご一緒にご入場いただけます。
ホームページは⇒いわき交響楽団

チラシ(表)《クリックで拡大します》


チラシ(裏)《クリックで拡大します》

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選曲の経緯などの詳しいことは過去記事をご覧ください。

アリオス(いわき芸術文化交流館

会場のアリオス(いわき芸術文化交流館)は昨年3月11日の東日本大震災発生の日から避難所となり、また館内の補修工事も必要だったため、約半年間の休館を余儀なくされ、その間に予定されていたいわき交響楽団の定期演奏会も中止になりました。つきまして、今回の演奏会は震災後初の定期演奏会であり、いわ響の皆様にとりましても、私にとりましても、2年ぶりのアリオスのステージになります。

アリオスは大変素晴らしいホールです。
ホール内はこんな感じ(写真はアリオスのホームページより)

外観はこんな感じ(写真は清水建設のホームページより)

下は昨日稽古に行った時に撮ったホールの庭。雨上がりで美しかったです。

このような素晴らしい環境で演奏できることをとても嬉しく思っています。天気予報によりますと、今度の日曜日のいわきの天気は「曇のち晴れ」ですが、当日はきっと良い天気になるでしょう!(←根拠ナシ)

秋の深まる日曜の午後、是非いわ響の熱い演奏を聴きにいらして下さい。
団員一同心よりお待ち申し上げております。

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