Category Archives: 地学・宇宙

宇宙のインフォグラフィック

 

NASAのジェット推進研究所(JPL)カルフォニア工科大学が協力してスタートさせたJPLインフォグラフィックのサイトが素晴らしいです!

[参考記事⇒NASAが公募、宇宙のインフォグラフィック(WIRED JAPAN)

このサイトは、NASAが画像を提供し、作品を公募するいわゆる「クラウドソーシング(不特定多数への業務委託)」の形を取っています。8/1に開設したばかりのようですが、すでに世界中のグラフィックデザイナーたちが、数々の素晴らしいインフォグラフィックを投稿しています。

下記はほんの一例です。
(タイトルをクリックすると大きな画像が見られます)

Ratio of Planets to the Sun(太陽と惑星の大きさ比較)

Voyager Mission Timeline(ボイジャー号の軌跡)

Stellar Evolution(恒星の進化)

Planet/Moon Comparison(惑星と月の比較)

Atmospheric Volumes comparison(大気量の比較)

Beyond Earth(太陽系探査のための23の軌道)

やはり、昔からいう通り「百聞は一見に如かず」。美しい画像を眺めるだけで、宇宙に関する理解が進むのは快感です♪これからこのサイトを覗くのが日課になりそうです。(^_-)-☆

《ホームページはこちら》

永野数学塾-東大卒講師の個別指導-神奈川県大和市中央林間

ブルームーン

 

今夜は満月です。そして、今月は31日も満月です。このようにひと月のうちに2回満月が見られる時、その2回目の満月のことを「ブルームーン」といいます。

月の満ち欠けの周期は平均約29.5日で、現在世界中で広く使われているグレゴリオ暦では月の初めに満月になることが多いのですが、稀にその月の終わりにもう一度満月が巡ってくることがあります。これは3年~5年に一度起こる現象で、前回は2009年の12月、次回は2015年の7月です。

元々ブルームーンとはその名の通り、月が青く見える現象のことでした。火山の噴火や隕石の落下時に発生するガスや塵がその原因ですが、これらが滅多に起きない現象であることから、19世紀半ばには“once in a blue moon”という表現が「極めて稀なこと」という意味で使われる慣用句になりました。

それが、“その月の2回目の満月”という意味になったのは、1940年代に米国の天文雑誌「スカイ&テレスコープ」が、当時の「メイン州農民年鑑」に載っていた「ブルー・ムーン」という言葉を紹介した時に、“その月2回目の満月”という意味を(勝手に?)加えたからだと言われています。さらにのことを1980年に米国のラジオ局が広めたため、この意味で一般的に使われるようになりました。

ブルームーン(カクテル)


カクテルにも「ブルー・ムーン」という名前のものがあります。

これは、ジンにレモンジュースとバイオレットリキュールを混ぜたもので、その美しい色と妖しい香りが特徴的なカクテルです。

バイオレットリキュールは原料としてニオイスミレを使っています。その昔、17世紀のフランスではニオイスミレを溶かしこんだお酒を“Parfait Amour”(完全なる愛)と呼び、恋の媚薬として売っていたそうです。

またブルー・ムーンには「出きない相談」という意味もあります。女性が男性の誘いを断りたい時は「あなたとお付き合いしたくありません」という意味を込めて、これを注文するのがスマートな方法だとされています。

つまり、このカクテルは「完全なる愛」を使って作る「出来ない相談」の意味を持つカクテルということになります…なかなか深いです(^_-)-☆

ブルームーンの画像

オーロラ(地球の見る夢)

 

[アイルソン空軍基地上空のオーロラ(アメリカ合衆国アラスカ州)]

今月12日に起きた大規模太陽フレア(過去記事⇒X-1.4クラスの太陽フレア発生!)により放出されたコロナ質量放出(太陽フレアによって放出されるプラズマの塊)は7/14に地球に到達しました。

幸い心配された停電や電力システムの破壊は起きませんでしたが、今回のコロナ質量放出によって昨日までの間に、各地で美しいオーロラが観測されました(オーロラの発生原理については記事の末尾に簡単にまとめます)。

[Planetary Conjunction with Auroras:クリックで拡大⇒画像元

[クリックで拡大⇒画像元

[クリックで拡大⇒画像元

[クリックで拡大⇒画像元

[クリックで拡大⇒画像元

オーロラの発生のしくみ

プラズマ(気体分子が陽イオンと電子に別れて自由に運動している状態のこと)が大気中の酸素分子などと衝突すると、分子中の電子が過剰なエネルギーを持つようになり、いわゆる「励起状態」になります。励起状態にある電子はすぐに元のエネルギーに戻ろうとして、余分なエネルギーを光として放出します。これがオーロラの発光のしくみです。

参考⇒動画による説明(Flash)

オーロラが発生する場所

オーロラが見られるのは寒い場所、というイメージがありませんか?でも、実は南極や北極ではオーロラはあまり発生しません。オーロラがよく発生するのは下の図のような極をとりまくドーナツ状の地域です。このあたりことを「オーロラオーバル」と言います。

さきほど、プラズマが大気中の分子にあたるとオーロラが発生すると書きましたが、プラズマ粒子の大半は、地球の磁気によって跳ね返されてしまいます。結果として、下の図のプラズマシートと呼ばれるところに、プラズマがたまり、何らかのきっかけで、磁力線にそって加速するとこのドーナツ状の領域にたどり着きます。

《参考》
オーロラのしくみついてはこのサイトが詳しく、分かりやすいです。
Live!オーロラ~オーロラのしくみ

今日の動画


さだまさし 「極光(オーロラ)」
「オーロラ 地球も夢を見るんだ こいつがそうだと目を輝かせていた…」という歌詞が好きです。ちなみにこの歌は実話を元に書かれています。



永野数学塾-東大卒講師の個別指導-神奈川県大和市中央林間

一直線に並ぶ星々

 

A Morning Line of Stars and Planets(←クリックで画像元:NASA)]

上の写真は、南アメリカ西部のアタカマ砂漠夜明け前に撮られた写真です。

左から順に、プレアデス星団(昴)、木星、金星、アルデバランがほぼ並んで見えています。

下の写真は今月7日に、フランスのヴィルフランシュ(コートダジュール)で撮られた
写真です。こちらでは上から順にプレアデス星団(昴)、木星、金星、アルデバランがやはりまっすぐ並んでいるのが分かります。

Conjunction over Cote d’Azur(←クリックで画像元:Stefano De Rosa)]

明日、明後日は月も加わって5つの星々が一直線に!


そして、明日(15日)と明後日(16日)の夜明け前には細い月もこれらの星のそばにやってきます。連休中ですし、後で二度寝することにして、早起きするのはいかがでしょう?

Yahoo!きっず星空より]

プレアデス星団(昴)


プレアデス星団(Pleiades )は、おうし座の散開星団。和名は昴(すばる)

地球から400光年の距離にあり、肉眼でも輝く5 – 7個の星の集まりを見ることができます。星団を構成する星の周囲には青白く輝くガスが広がっていますが、これは星間ガスが、星団の光を反射しているためです。

狭い範囲に小さな星が密集した特異な景観を呈しているため、昔から多くの記録に登場し、各民族で星座神話が作られてきました。日本では清少納言の著した「枕草子」の一節(第236段)が有名です。

星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし。
尾だになからましかば、まいて。

星はすばる、ひこぼし、宵の明星が良い。流れ星も少し趣がある。
尾を引かなければもっとよいのだけれど。

アルデバラン

アルデバランはおうし座にある赤い色が特徴的な恒星

太陽を除けば、地球から見える中で13番目に明るい恒星です。アルデバランという名前はアラビア語の「後に続くもの」という意味の言葉に由来しています。これはアルデバランが東の地平線から昇ってくるときにプレアデス星団の後に続いて昇ってくるからです。

7月23~25日の夕方には火星、土星、スピカ、月が集まります


朝起きるのがどうしても苦手な方のために夕方の星空をご案内します(^_-)-☆
今月の23日~25日の夕方には、火星、土星、スピカ、月が集まります。1等星が3つと月が一堂に会する姿は壮観だと思います。


[Moon lines up with Mars and Saturn after sunset July 23]

晴れますように♪

X-1.4クラスの太陽フレア発生!

 

一昨日、太陽フレアの記事をアップしました(過去記事⇒太陽フレアの脅威)が、昨日、太陽に巨大な黒点群(AR1520)が観測され、25%の確率で24時間以内に大規模なフレアが生じると報じられました(⇒NASAが大型の太陽黒点群を観測、巨大フレア発生の可能性も

その続報です。

NASAより「日本時間の本日未明1:50分頃、X-1.4クラスの太陽フレアが黒点群1520から発生した」との発表がありました(⇒Big Sunspot 1520 Releases X1.4 Class Flare

太陽フレアの規模の表し方

フレアの規模はX線の強度によって上からX、M、C、B、Aの5つの等級に分類されます。Cクラスは小規模、Mクラスは中規模、Xクラスは大規模のフレアです。

過去の主な太陽フレア

2012年3月7日:X5.4

2011年11月4日:X2.0

2011年8月9日:X7.0

2011年2月15日:X2.3

2006年12月5日:X9.1

2003年11月4日:X28(観測史上最大。ただし地球をそれたため被害は無し。)

2003年10月28日:X17.2(陸別、名寄でオーロラ)

2001年4月3日:X17

1989年10月19日:X13 (カナダのケベック州全域の電力網を破壊)

1921年:1989年10月のフレアの10倍の規模

1859年9月1、2日:「1859年の太陽嵐」(現在までの500年間の最大規模の被害)

今回の太陽フレアの影響

太陽フレアはそれが地球の方向を向いている場合に影響が懸念されます。そして今回は地球方向を向いていたため、注意が必要なのですが、日本に関しては、発生時刻が真夜中で、太陽の方向を向いていなかったので、少なくとも太陽フレアがもたらす電磁波(8分後に到達:通信に影響)や、放射能(数時間後に到達)の心配はほとんどないと思います。ただし、数日後に届くコロナ質量放出(CME:下記参照)については、注意が必要かもしれません。(注:今回のコロナ質量放出は7/14の日本時間19:20頃に地球に到着すると見積もられています。)

ちなみに2012年の3/7に発生したX-5.4クラスの太陽フレアも地球方向を向いていて、コロナ質量放出は3/8に地球に到達しました。しかしこの時は美しいオーロラが観測されたものの、大きな影響はありませんでした。

Aurora Mar.7,2012 Pavel Kantsurov
1989年のように、X-10クラスを超える規模の太陽フレアが地球を直撃した場合は、大きな被害になります。

プラズマとは

気体を構成する分子が部分的に、または完全に電離し、陽イオンと電子に別れて自由に運動している状態のことをプラズマといいます。プラズマ中の電荷は、異符号の電荷を引き付けるため、全体として電気的には中性です。また、構成粒子が電荷をもつため、粒子は電磁場を通して遠隔的な相互作用をすることができ、離れた領域にある粒子の運動に依存したふるまいをします。このように、分子からなる気体とは大きく異なった性質をもつため、プラズマは物質の三態、すなわち固体、液体、気体とは異なった、物質の第四態といわれます。ちなみに「炎」はプラズマの一種です。

[プラズマボール]

コロナ質量放出

コロナ質量放出(Coronal mass ejection、CME)は太陽フレアに伴い、太陽から惑星間空間内へ突発的にプラズマの塊が放出される現象です。放出される質量は10億トンにも上り、速度は秒速100キロから2000キロメートル。

[皆既日食の時に確認できる太陽のコロナ]
これが地球磁気圏に衝突すると、大きな地磁気変動が引き起こされ、磁気圏内に生成される電気エネルギーが原因となって発生した誘導電流が送電線に混入し、停電や電力システムの破壊を招き、電力網が停止する恐れがあります。

巨大黒点群AR1520

今回観測された巨大黒点群AR1520の写真。


July 10, 2012. Jv Noriega in Manila, Philippines.

[ July 9, 2012. NASA]

本日の動画


Sunspot 1520 Pops an X-Class Flare (7-12-2012)
今回の太陽フレアが発生した時の動画です。

follow us in feedly