【読書】東大の数学入試問題を楽しむ:長岡亮介


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職業柄(言い訳?)、本を購入する機会はとても多いです。

気になることや知りたいことがあれば、すぐにAmazonでポチッ。

気になることはなくてもAmazonからおすすめされればボチッ。

人様のブログや記事で面白そうに紹介されていればポチッ…

 

おかげで宅配のお兄さんとは外で会っても挨拶しちゃうくらいすっかり顔なじみです。当然、ダンボールは溜まる一方。以前、「いつかまとめて整理しよう」としばらく放っておいたらこんなことに…

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この時は全部つぶして、資源ごみ回収所まで運搬し…

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と大変な目にあったので、最近はこまめにまとめています。

 

…と、いきなり話は脱線してしまいましたが、とにかく本が増えていくわけです。ちなみに冒頭の画像は、ここ半年の間にAmazonで購入した書籍を集めて作ったコラージュです(そんな暇あったら読みなさい)。で、綺麗に並べたものはこちら↓(同)。

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すべて読みたくて購入したはずなのに、中にはこんなの買ったっけ?と思うものもありました(→o←)
これではいかん!

 

そこで、読書ブログを始めることにしました!

できれば週に1冊くらいのペースで読んで面白かった本をご紹介出来れば、と思います。

 

記念すべき第1回目は
長岡亮介先生

「東大の数学入試問題を楽しむ:数学のクラシック鑑賞」

です。

 


東大の数学入試問題を楽しむ: 数学のクラシック鑑賞
長岡亮介

 

本書を読むと、高校生時代に長岡先生の講義を受けて目からウロコが落ちまくった感動が蘇ります。長岡先生との出会いがなければ今の私はありません。氏は数学とは与えられたものを覚える学問ではなく、自分の手を動かして、自分の頭で考える学問だということを改めて、そして強烈に教えてくれた先生でした。

朝日新聞グローブ (GLOBE)|越境する数学
長岡亮介先生のインタビューです。

本書の「まえがき」には、予備校での講師時代につねづねこう言っていたとして

せっかく勉強をするなら、「馬が餌を食べるようにただひたすら問題を解く」のではダメだ。一流の料理人が、あるいは愛情溢れる母親が丹精込めて作った美味しい料理を心豊かにいただくことを通じて、心身が成長するように、品格の高い、考えるに値する、すばらしい良問をじっくりと楽しむようにやることを通じて、若者の知力は信じられないほど大きく成長する。エリートにふさわしい誇りと責任と哀しみを理解できるようになる。

とあります。

確かにこのフレーズは聞いた覚えがあります。当時も胸を熱くしたものです。

昨今の学生は素早く解けることをばかりを要求されて、じっくり考えることをしなくなっています。新しい問題、見たことのない切り口の問題を見ると「分かりません」というよりは「知りません」と音を上げる生徒が実に多いこと!今では一教育者となった私もこのことには危機感を抱いています。

本書に収められた東大の入試問題の中には随分と古いものもあります。しかしどれも出題された当時は斬新であると同時に示唆に富んでいて、その後の各大学、予備校、出版社の問題作成者に少なからず影響を与えたものばかりです。この中のいくつかは類題が入試、模試、問題集等を席巻したという意味で時代を作ったとさえ言えるかもしれません。「数学のクラシック鑑賞」という副題は言い得て妙だと思います。

本書の中でそんな「名作」たちに対して長岡先生が展開されている「解説」は問題を解くためのものからは大きく飛躍しています。「問題」を通して見える世界観と数学的に思索することの喜び・可能性が、豊かなイメージと共に圧倒的な説得力で語られています。

Amazonに「語り口が尊大傲慢」だとするレビューがありましたが、決してそんなことはありません。私を含め、多くの高校生がその情熱に感動し、数学の本質に触れる端緒となった伝説の講義そのままに、数学を学ぶ者への愛が言葉の端々に溢れています。

図らずも(?)同じ数学教師になった自分は長岡先生の足元にも及びません。でも数学を学ぶ意味と楽しさは一人でも多くの生徒さんに伝えて行きたい…本書を読んでまた胸が熱くなりました。

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