受験生の成績を左右する7つの心理学的特質


Study 
Study / JuditK

 

下記の"Sports Psyching"の中のアスリートの成績を左右する7つの心理学的特質がなかなか的を得ているなあと思ったのでご紹介します。

Sports Psyching/Tarcher

  • 欲求(Desire) ― 目標設定の能力 低いスコアは動機の欠如を示唆する。高すぎる場合には非現実的な目標を追い求める傾向があるかもしれない。
  • 独断性(Assertiveness) ― 成功への決意 低いスコアはおじけづきやすさを示唆する。高すぎる場合には、オーバートレーニングになったり本番で攻撃的になりすぎて失敗するかもしれない。
  • 感受性(Sensitivity) ― 成功から得る喜びの量 低いスコアはレジリエンス(回復力)の高さを示唆する。高い場合、成功の欠如によって簡単に落胆してしまうかもしれない。
  • 緊張抑制(Tension Control) ― 不安に対処する能力 低いスコアだと、本番でよいパフォーマンスができない。高すぎることによる問題はほとんど生じない。
  • 自信(Confidence) ― 自分の能力に対する信念 低すぎても高すぎても、よいパフォーマンスにはつながらない。
  • 個人的責任(Personal Accountability) ― 失敗や誤りに対処する能力 低いスコアは、失敗を他者のせいにする傾向を示唆する。高すぎると、自分を責めすぎるかもしれない。
  • 自己訓練(Self-discipline) ― しんぼう強くやり通す能力 低いスコアはあきらめやすさを示唆する。高いスコアは、それが頑固にならない場合には望ましい。

アスリートの成績を左右する7つの心理学的特質 – *ListFreak

これはアスリートに限ったことではなく、受験生にも共通する部分が少なくないと思いましたので、それぞれにコメントしてみたいと思います。

 

(1)欲求ー目標設定の能力

「どうしたら東大に入れますか?」

という問いかけに対する一番端的な答えは、

「東大に入りたいと思う」

です。短絡的過ぎると思われるかも知れませんが、これは間違いのないことです。「何が何でも入るんだ!」という強い願いがあれば、きっと道は拓けます(ただし「入れればいいなあ」程度の生ぬるい願望では決して叶うことはありません)。私はいつも、本気で叶えたいと思う高い目標を持つことは、それ自体が大きな才能だと思っています。上のリストの中の解説には「高すぎる場合には非現実的な目標を追い求める傾向があるかもしれない」と書いてありますが、本気で叶えたいと願うことができる時点で、もうそれは「高すぎる」ことはないはずです。

 

(2)独断性ー成功への決意

受験生というのは孤独なものです。まわりは皆ライバル。どんなに家族や学校・塾の先生が励ましてくれたとしても、結局は自分がやらなければ決して成績は伸びませんし、当然のことながら、試験場では誰も助けてくれません。そんな孤独感の中にいると、ついつい、隣の芝生は青く見えてしまうものです。

「自分はみんなより勉強が遅れているんじゃないか」

「自分の勉強方法は間違っているんじゃないか」

と思うのは誰にも訪れる不安ではないでしょうか?そんな時、心の拠り所を勉強量に置いていると、どんどん苦しくなります。

「もっと勉強時間を増やさなければ」

という強迫観念に駆られて、睡眠時間を削り、体を壊してしまうことにもなりかねません。大切なのは、いつも「勉強の質」を高めることを念頭に置いておくことです。

「現代文は問題文よりも先に設問を読む」などの小手先のテクニックや、本質を分からずにただただ暗記をしただけの勉強では、自分の勉強の質に自信を持つことはできません。

試験当日
「自分は本質的な勉強をしてきた」
と胸を張って言えるような勉強をすることが大切です。そうすれば、周りを気にすること無く、落ち着いて試験を受けることができるでしょう。

 

(3)感受性― 成功から得る喜びの量

上のリストではアスリートの場合、低いほうが良いようなニュアンで書かれていますが、受験においてはやはり高いほうが良いと私は思います。だって、合格した時は思いっきり喜びたいじゃないですか。ただし、模試と本番のテストを混同してはいけません。模試の結果に対しては一喜一憂せずに、どんな結果であっても(大抵芳しくないものですが)、それを次に繋げるようにしなくてはいけません。詳しくは(6)で書きます。

 

(4)緊張抑制 ― 不安に対処する能力

試験で緊張するな、というのは無理な注文です。大切なのは試験の時の緊張と上手に付きあうことです。

ある心理学の実験から「ある人が慣れていることをする時には、プレッシャーがあった方が良いパファオーマンを発揮し、慣れていないことをする時にはプレッシャーがない方が良いパフォーマンスを発揮する」ということが分かっています。

つまり日頃から「緊張」に慣れていることが肝心です。そのために、日頃の勉強に自分で緊張を作り出すようにしましょう。例えば、

「今からやる問題を間違えたら、おやつ無し!」

「今日は過去問を本番と同じ時間内で解くぞ」

など、何でも構いません。緊張感のある状態で問題を解くということに慣れる訓練を是非行なって下さい。

 

(5)自信― 自分の能力に対する信念

例えば数学で、解法の暗記しかしてこなかった人は、見たことのない新傾向の問題はいつも解けないはずです。そういう"失敗体験"が重なってしまうと

「知らない問題が出たらどうしよう…」

と自信を持つばかりか不安ばかりが育ってしまうことになります。だから解法や定理や公式をただ暗記するだけの勉強はダメなのです。自分から不安の種を作っているようなものです。

そうではなくて、定理や公式の証明をきちんと理解し、解法が生まれてくる発想を理解するような本質的な勉強をしておけば、きっと未知の問題でも解くことができます。そうすれば、日々の問題演習や模試において、成功体験が積み上がることになります。この成功体験こそ自信の源です。

 

(6)個人的責任― 失敗や誤りに対処する能力

生徒さんを見ていると、模試等の結果が悪い時に落ち込み過ぎる人が多いようです。模試の結果というのは往々にして芳しくないものです。当人や親御さんが結果に一喜一憂してしまう気持は良くわかりますが、我々教師からすると、模試の結果はそんなに大きな意味を持ちません。

受験生というのは日々進歩しています。そして、模試の結果が届くのはだいたい受験から1ヶ月~1ヶ月半後です。つまり、当時できなかった問題が、模試の結果が届く頃にはできるようになっている可能性が高いわけです。そこで、模試の活用法としてお薦めの方法があります。

模試の結果が帰ってきたらまずは、試験問題(取っておいて下さいね)を引っ張りだして、もう一度模試と同じ制限時間内で解き直します。その後自己採点を行い、

(a)当時出来なかったけれど、今はできる問題

(b)当時も今もできない問題

(c)当時は出来たけれど、今は出来ない問題

と分類します。

(a)を確認することで、模試のショックからは大分回復できるでしょう。

(b)の問題はいわゆる「苦手分野」になりつつあるということです。本当に苦手になってしまう前に該当する単元の復習に力を入れましょう。

(c)の問題は無いに越したことはありまえんが、万が一あった場合にはこっそり(笑)必死で復習しましょう。

 

(7)自己訓練― しんぼう強くやり通す能力

昔からよく

「あなたはやればできる子です」

という言葉を親や教師は口にします。これは大抵、子供を励ます意味合いで言われることが多いのですが、少し厳しいことを言わせてもらえば、ほとんどの子は"やればできる"子です。…ということは上の言葉は

「やった子だけができる」

と言っているに過ぎません。

「まだ本気出してないだけだよ」

「僕なんて頑張ったってどうせだめだよ」

というのはどちらもやらない事への言い訳です。また、ちょっと模試の成績が悪かったからと言って、志望校を下げてしまうのも、(1)の目標設定の力が低すぎます。

結局、自分にも周囲にも言い訳をせず、少々の挫折にもめげず、自らが掲げた目標に向かって、着実に努力をできた人が合格を勝ち取るのです。

頑張れ受験生!\(^o^)/

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