Fly Me To The Moon ~木星や火星にも春はある?


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いよいよ来週に迫った金環日食!先日のスーパームーンといい、月に思いを馳せることが多い今日この頃(笑)。そこで今日は「月」繋がりで、ジャズのスタンダードナンバー”Fly Me To The Moon(私を月に連れて行って)“について。

この曲はもともと3拍子の曲として作曲され、タイトルも歌詞に出てくる”In Other Words”でした。曲名が改められた後、1960年代に4拍子のボサノヴァ調にアレンジされ、フランク・シナトラがカバーして大ヒット。折しもアメリカはアポロ計画の真っ只中だったため、時代を象徴するテーマソングとしてヒットしたと言われています。

この歌の歌詞の中に以下のようなフレーズがあります。

Fly me to the moonAnd let me play among the stars
Let me see what spring is like
On Jupiter and Mars
私を月まで連れてって 星空で遊ばせて
木星や火星にはどんな春がやってくるの?

さて、木星や火星に「春」はあるのでしょうか?

ちょっと地球惑星物理的な視点で見てみますと…

まず、地球に四季がある理由ですが、それは地球の地軸(北極と南極を結んだ線)が太陽のまわりをまわる軌道面に対して垂直ではないからです。

この傾き(赤道傾斜角と言います)により、特に日本のような中緯度の地域では、真夏の太陽は頭上から照り付けますが、真冬の太陽の高度は低くなり、太陽から受け取るエネルギーに差が生まれ、それが季節を作ります。参考サイト

では、他の惑星ではどうでしょうか?

以下は各惑星の赤道傾斜角です。

惑星     赤道傾斜角(度)

水星     0

金星     178

地球     23.4

火星     25

木星     3.08

土星     26.7

天王星     97.9

海王星     29.6

火星、土星、海王星の傾斜角は地球に近いので、四季があるだろうと思われます。

ちなみに火星は地球の160分の1の気圧しかなく、熱容量の大きい海もない火星の気温は「熱しやすく冷めやすい」という特徴があるので、気温変化は激しいです。

水星は自転軸が完全に直立しているので、地軸の傾きによる季節変化はありませんが、太陽のまわりをまわる軌道が楕円形のため、太陽との距離の差による「季節」があります。

木星はほぼ垂直に直立していて、傾きが小さいので、四季はないでしょう。

金星は自転軸がほぼ完全に倒立しており、他の惑星と逆方向に自転していますが、やはり季節変化はなさそうです。また公転周期が225日なのに対して自転周期が243日で「1日が1年より長い」という特徴があります。

天王星は自転軸がほぼ横倒しになっているので「南半球」はずっと夏、「北半球」はずっと冬になって、これも季節の変化はないと思われます。ちなみに天王星の公転周期は84年ですので、例えば極地では約40年間昼もしくは夜が続くことになります。

…ということは、「春」は火星にはあっても木星にはなさそうですね。

“On Jupiter and Mars”は”On Saturn and Mars”の方が良かったかも??
はい、野暮ですね…(^_^;)

FLY ME TO THE MOON(訳詞付) / ナット・キング・コール




永野数学塾-東大卒講師の個別指導-神奈川県大和市中央林間

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